少し前にご紹介した記事で、「カミサカソング」というご当地ソングがあるということを知りました。

さかえ通り商店会と宮田商店会の街(まち)のテーマソングとして生まれた、高田馬場公式アーティスト「式 紗彩(しき さあや)」さんの歌で、『はじまりは⼆等辺三⾓形〜⾼⽥⾺場カミサカソング〜』といいます。

その時の記事はコチラ

この「カミサカソング」が生まれるに至った背景には「カミサカプロジェクト」という、東京富士大学で立ち上げた地域を盛り上げるためのプロジェクトがあるとのこと。

カミサカプロジェクトの全貌を知るべく、東京富士大学へ取材に行ってきました。

 

このプロジェクトを担当した藤森教授です。

蔵持大地くん(左)と岡部卓斗くん(右)と。

 

 

 

藤森教授「新宿区のプロジェクトとして、商店街活性を大学とタイアップしてやる計画があり、区の産業振興課から2016年ごろにお話がありました」

なぜさかえ通り商店会と宮田商店会に白羽の矢が?

藤森教授「新宿区には100以上の商店会組合がありますが、新宿駅周辺と神楽坂をのぞけばどこもどのように活性化したら良いか悩んでいます。それで本校にお話がありまして、やるなら地元の商店会だろうということで。さかえ通り商店会と本校は付き合いも長いですし、あとは宮田商店会もセットにして1つのエリアとして活性化する枠組みにすることになりました」

 

宮田商店会っていわゆる「戸三小通り」のところ。
こういうとアレですが、商店会って印象の薄い。。。
数年前に「居酒屋まき野」の記事を書いた時も『よくこんな裏通りで、、」みたいな記事を書いたことがあります(笑)。

藤森教授「ただ、その静かなところが反対にウケているんじゃないでしょうか。まさにその『まき野』には何度か行ったんですが満席で入れなかったですし。『角家』も人気店ですよね」

確かに。
藤森教授「それで本校の『地域活性化ビジネス塾』で、2017年度から1年生4人(当時)と取り組み始めました。ある学生が、表参道と原宿=オモハラエリアという名前があるという情報を得て、そこからヒントを得て神田川の「か」、宮田商店会の「み」、さかえ通りの「さか」を組み合わせて『カミサカ エリア』と名付けました。新宿区とは3年間の計画で進めることになり、2017年夏に調印しました」

どんなことをやっているのですか?

藤森教授「まず学生にアンケートを取り、どんなお店でランチを食べているか調べました。本校は学食があまり大きくないので、外で食べる学生が多いのですが、コンビニには行列ができているのにあまり飲食店には行っていない実態がわかってきました。お店を知る、トライアルの機会を作ることで、地域のお店の利用頻度は上がる。すなわち活性化の余地がある、ということですね」

なるほど、使われていないということは「のびしろ」があるということですね。

藤森教授「あとは、『カミサカ』の名称を浸透させる、花火的なものが必要だねということになりまして。そんな時にイベントプロデュース学科の志塚先生から、シミズオクトでご当地アイドルをプロデュースするらしいという情報を得まして、これだ!と」

えっ!それぞれが地域がらみの活動を同じ時期に進めていたということですか!

軽い奇跡的なタイミング。

藤森教授「学生、教員、式さん、商店街の役員、新宿区の職員で曲のコンセプトを固め、意見交換しながら作り上げたのがあの歌です。できた歌は第一弾を学園祭でお披露目ライブで発表しました。CDジャケットの撮影やデザインも学生が手がけたんですよ」

その後はプロモーションビデオの制作も進んでいる様子。
こちらもシナリオ・絵コンテを学生が担当しています。

藤森教授「それ以外にも進行中のものを含めると飲食店マップ、SNSに乗せたくなるフォトジェニックな場所をまとめたお写んぽマップ、学生・教員・職員が食レポを書くカミサカウェブなどなど、立体的に複数の仕掛けが立ち上がっています」

なんだその楽しそうなの、高田馬場新聞も関わりたいですよ。
行政の予算がつくのっていいですね。オフィシャル感があって。面倒ごとも多そうだけど。

2018年度はどんなことを計画しているのですか?
藤森教授「飲食店をめぐるスタンプラリーを5〜6月ごろに開催する予定があるのと、『卓球の街カミサカ』という新しい魅力づけをする仕掛けを考えています」

卓球の街!!!
それ実は前から気になってたんですよね。

卓球まわりのネタはもう少し掘り下げて、お届けしたいと思います。< カミサカプロジェクトはあと2年。今後どのような仕掛けが繰り出されるか、要注目です。


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