お世話になります。高田馬場新聞西早稲田支局えびすいです。
西武新宿線の線路沿い法面(のりめん)に寄り添うように並ぶ飲み屋さん、前から気にはなっていたんだけど入りづらくって行けてなかったんですよね。狭いお店、扉を開けるとひしめく常連さんの視線が何気なく一瞬集まるそんな感じ。普段は気後れするけど、コロナ禍で高田馬場駅周辺の人影まばらなこの時期(7月14日)ならするっと入れるかも知れないと意を決して細い階段を上ったのでした。
実は、魚進(ぎょしん)さん、高田馬場新聞に登場するのは2回目。
編集長とにこらすくんが前回伺っています。
さて、ガラッと引き戸を開けると無人のカウンターが目に入り、大将が(え、こんなタイミングでお客さん?)と不意を突かれたような感じで招き入れて下さいました。
最初は、取材ともなんとも、そもそもこちらの身元も明かしてなくてド新規での入店。他の店の店主さんがおっしゃってたのだけど、この時期のド新規さんはちょっと身構えてしまうらしい。
とりあえずのビールは、店主が一人で切り盛りされている店あるある、飲み物の冷蔵庫がカウンター外にあり客が自分で出して栓を抜いていただくシステム。こういう店独特ルールがあるの、楽しく思っちゃう方の人間です。
さて、お通し。
お魚がおいしいっていう噂は聞いてたので、5点盛り。大トロを仕入れてまして、ということでマグロは赤身と大トロ。これはたぶんたまたまのラッキー。
板わさはわさび漬けで。
かつおの西京漬けというのがあったので頂きました。
後続のお客さんは現れず。
この先どうなるんすかねと世間話をしつつ、以前の周年記念のチラシが貼ってあったので今年はどうするんですかと聞くと、中止にしました、10周年の節目なんで、どこか広いところ借りて盛大にやりたいなあと思ってたんですけどねと。
コロナって奴は。
だらだらと結構長い時間いたのかなあ。実は、編集長とにこらすくんが来てるんですよ、とか、ああ、○○の□□さんとお知り合い、なんだなんだそうですかと、新宿区高田馬場もそこそこやってらっしゃるお店の方と知り合いになるとローカル感があじわえますね。
大将に一杯どうぞ、とお話は続き、前から気になってたことを聞いてみました。
西武新宿線の線路の法面とどんな風に接しているか、前から気になってたんですよね。あくまで、建物は建物、法面は法面なのかどうなのか。
これ、左端の柱は垂直、本棚は少し奥の方に傾斜していますね。どうやら法面にぺたーっとくっつけて建てられている。
お手洗い、正面からしか撮れないのでわかりにくいのだけど、ここも奥に向かって傾斜しています。おそらくもう改築、リフォームはできないんでしょう。昭和を感じさせるお手洗い。これは魚進さんに行ったら必見。なぜ必見かうまく言えないのだけど必見。
ちなみに、昼間に外から見たらこういう風に法面に沿っています。
一番手前のお店はもがみさん。もがみさんも行ってみたいのだけど。だれか常連さんいらっしゃいましたら連れてって下さいまし。
この西武新宿線の線路沿い法面沿いの飲み屋さん、外からは建物敷地一体化しているように見えます。地権者は当然、西武鉄道と思いますよね。
それが違うのですって。
物件毎、土地毎に権利者が違うらしい。このあたり、なかなか興味深い高田馬場の謎なんですが、機会があれば調べてみたいですね。
ぼくの仮説ですが、第二次大戦中、度々高田馬場周辺も空襲にあったそうで焼け野原だったようです。そこにバラック小屋が立てられ、その後活用できる土地は西武さんや地主さんがとりまとめてビルにしたけど、この場所はとりまとめても活用できないからそのまんまほっておかれたのかなと。
そんな、斜めっている壁を肴にコロナ禍の一夜を魚進さんで過ごしたのでした。
その日は、他のお客さんに会わなかったので、3日後にもう一度伺うと、常連さんが2組いらっしゃって少し安心しました。
この日はお刺身3点盛り。
以上、高田馬場新聞西早稲田支局えびすいがお届けしました。
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SHOP DATA
伊豆直送ひものとお酒 魚進(ぎょしん)
住所:東京都新宿区高田馬場2-19-4 2F
電話: 090-3307-4695
営業時間:18:00-
※8月27日現在、営業時間短縮要請期間中につき営業時間は直接ご確認下さい。
定休日:日・祝