みなさんこんにちは。高田馬場新聞記者 Koheiです(高田馬場在住4年)。路上の看板を見ていた時に声をかけて頂いたのがきっかけで、今回のお店の紹介させて頂くことになりました。こんな出会いも高田馬場ならでは。これも縁ですね!

今年6月に早稲田通り沿いにオープンした「黒毛和牛専門バル 九州ミートK」。九州産A5ランク黒毛和牛を使った料理が特徴だ。オープン3か月経ずに早くも情報誌「東京カレンダー」にも掲載。落ち着いたインテリアでリーズナブルに本格食材を楽しめるお店と紹介されています。

でも、どうして学生が多いここ高田馬場で食材にこだわったバルをオープンしたのか、20代の若き社長である久保田さんに熱い想いを伺ってみた。

 

―お店のコンセプトや高田馬場を選ばれた理由をお聞かせください。―

カジュアルなスタイルで本格的な食材を提供するバルとして高田馬場にオープンしました。この場所を選んだのは物件探しによる偶然です。この街で学生や若者にもしっかりした食材で美味しい料理をカジュアルに提供することで彼らに「良い思い出を提供できる」お店にしたいと考えています。

インテリアはカジュアルで落ち着いた雰囲気

 

 

 

 

 

 

 

 

 

― 確かに私が札幌で学生の時は食材にこだわった料理を気軽に食べられる場所はあまりなかったように思います。学生の時に思い出にのこる料理に出会えていたらと思います。―

そうです。僕は若い人に飲食業にもっと興味を持ってもらいたいと考えています。素晴らしい食材に出会う場を提供したいですし、働く場所としても好きになってもらいたい。他の飲食店でアルバイトをしていた学生の中には嫌な経験をした人もいます。飲食業界のイメージもあるかもしれません。でも、ただ料理を出せばよいのではなく、お客様が何を求めているか察知する感性が必要です。

九州ミートKではアルバイト面接でも「自分がこうしたいという核」を持った学生を採用し、そういった若い人の成長を応援したいと考えています。例えば、お客様の誕生日に字や絵の上手な子がバースデー・メッセージ入りの料理をお出ししたことがあります。これはその子の提案を店側で後押ししてあげたわけですが、このように若い子の自発性を伸ばしてあげることで、サービスの質も向上しますし、私たちも学びます。

そしてお客様も含めて「この時間が楽しかった」という価値を提供することが大切だと考えています。

 

― 若者の成長を後押しする場を提供し、そのフィードバックを得て経営者側と双方向に高めあう関係ですね。今日は想像以上のお話を伺っています。― 

そう考えると高田馬場はまさに若い人が多く「引き出しの宝庫」かもしれません。飲食業に携わることは偶然かもしれませんが、ここで自分の可能性や成長を感じて、次のステップで例え他の業界で働くことになっても、自分の可能性にチャレンジしてくれればと考えています。社会貢献のようなものでしょうか(笑)

彼らにとって振り返ったときに九州ミートKとの出会いが「良い思い出の場」であってほしいですし、それが高田馬場地域への貢献につながれば良いと思います。

九州産限定のA5ランク黒毛和牛のステーキ

― そう考えると九州ミートKの「ミート」は肉を意味する「Meat」だけではなく出会いの「Meet」の意味もありますね。深いです。では、Kとは何でしょうか。九州食材のK? 久保田さんのK? ―

実ははっきりと定義はありません。僕は九州の出身でもないですし。九州とのつながりは独立前に前職で九州の食材を取り扱っていた時に、生産者の方たちから様々な応戦を頂いたので、その気持ちに報いたいと思ったからです。それが独立して飲食業を立ち上げる時に九州食材を扱うきっかけとなりました。

― なるほど、お世話になった生産者への想いもありますね。価格帯的には2,000円~3,500円でリーズナブル。若い方にも高品質な食材を使った料理を食べてもらうことで本物の価値を知ってもらおうとしているわけですね ―

 

銀座で開業して数十年続く飲食店で育った久保田さんだからこそ、若くして飲食業について熱い想いを抱いているのが伝わってきました。ビジネス視点で考えると高田馬場は学生を中心に若者が多く、比較的単価の安い料理が好まれるが店舗家賃は決して安くない、「難しい地域」。そこについて営業部長の金丸さんが語ってくれた。

 

九州A5和牛の「肉寿司」食べてみて納得。

 

もちろん難しい地域です。提供する食事が素晴らしいのに加え、「+α」が大切です。地下にお店があるので最初のディナーで入りづらい事もありますので、当店ではランチメニューで学生さんに気軽に立ち寄ってもらえるようにしております。人気メニューは「継ぎ足し九州和牛Kカレー」(500円)。黒毛和牛の肉の甘みが感じられ人気のメニューです。いつかは「高田馬場の名物メニュー」になればと思っています。そして禁断のハンバーグ(1,000)も人気です。こちらは一日限定20食です。

 

― 500円!安いですね!そして美味しそう!これならランチは満席ですね。開業3か月でリピーターも着実に増えているとか。先ほど食材にこだわっている話がありましたが、もう少し詳しくお聞かせください ―

九州の食材でありませんが、岩岩手県八幡平にあり引退馬支援をしているジオファーム様のマッシュルームを使用しております。これは馬糞を八幡平温泉の地熱を利用して堆肥にして栽培したもので、農薬を一切使わない栽培方法です。フランスでも同じ製法で栽培しています。このように「作り手の想いやストーリー」を広めて世界に発信していきたいですね。

八幡平マッシュジェノベーゼサラダ 食材のストーリーにも注目したい

インタビューではあまり語られませんでしたが、肉を焼くのは「ミート矢澤」の料理長を務めた方がシェフを担当。カジュアルでありながら食材へのこだわり、そして店員の成長を後押しするバルはこれからもお客様と良い時間を作り上げていくと確信しています。

私自身、このインタビューを通じて飲食業という世界にここまで志を持った人を初めて知りました。その久保田さんにとって独立して店舗経営を初めたのは最初一歩に過ぎない。7年後に東証マザーズへの上場を目指しているそうだ。人が最期に食べたいと思えるような食事や場所を提供する会社を目指して。

高田馬場にこれからも目が離せないお店が誕生しました。

金丸営業部長、久保田社長、内山総料理長 (左から順)

 

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〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2丁目14−6 スワンビル B1
電話:03-3364-1758
定休日:年中無休
営業時間
ランチ 11:30~14:00
カフェ 14:00~16:00
ディナー 16:00~23:30
食材無くなり次第終了

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