ペンネーム雄太です。

派手な店構えでもなく、通りに面する路上店でもないのですが、家族そろって大変お世話になっている「思い出の店」が高田馬場にあります。

それは、小豆島の郷土料理が自慢の「大儀」、駅前のエフワンビル2階にあります。

もともと私たち家族は目白に住んでいたのですが、東日本大震災が起きた2011年、私の仕事の関係でタイのバンコクに居を移しました。ただ、長女の小学校受験が控えていたこともあり、3年後の2014年、妻子は私より先に帰国しました。

娘は、タイではインターナショナルスクールに通っていたこともあり、「お受験」とは程遠い生活を送っていました。そのため、帰国後は、同年代のお子さんよりも語彙力が乏しく集団行動が苦手な娘を妻が叱咤激励しながらの大変な日々だったそうです。

そんな日常を癒してくれたのが「大儀」さんでした。お受験塾の帰り、疲労困ぱいした妻子は、もともと、知人の紹介でランチをとったことのあった「大儀」さんに吸い込まれるように入ったそうです。「いらっしゃい」「また来てくれたね。大きくなったんじゃない?」。柔和な表情でいつも温かく迎えてくれたのが女将さんでした。

当時、娘は食が細く、自宅で好きなものだけ食べる習慣があったのですが、ここの「鶏そうめん」は、娘の“定番メニュー”となりました。とろとろのスープにさっぱりとした食感の麺がマッチしているのでしょう。あっという間に完食してしまいます。

娘がこの店を大好きな理由はまだあります。完食したことのご褒美として?大将がいつも「かりんとう」を娘にプレゼントしてくれたのです。

それからというもの、私が一時帰国した際にも必ず、家族で立ち寄るようになりました。

私が単身、タイに住んでいることもご存知だったのでしょう。帰り際に「うどん」をお土産として持たしてくれたこともありました。

お店が醸し出す雰囲気、空間は、どこか懐かしい「昭和の香り」に似たものなのかもしれません。仕事帰りのサラリーマン、若者、家族連れ、それぞれの居場所がしっかり用意されているお店って、それほどないと思います。それも、大将や女将さん、店員さんたちの人柄の良さに尽きると思います。最近は長らくご無沙汰してしまっているのですが、コロナ禍が収束したら、また、家族全員で訪れたいと思います。

一人ひとりに「思い出の店」が地元にあり、エピソードがあると思います。コロナ禍によって、これまでの日常をそれぞれが振り返り、地元愛、郷土愛が高まるきっかけになればと切に願います。

 

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SHOP DATA

小豆島 大儀 高田馬場店
住所:東京都新宿区高田馬場1-26-5 F・Iビル2F

tel.03-3204-5531

営業時間:
11:00~15:00(L.O14:45)
17:00~23:00(L.O22:00)

定休日:無休(現在は日曜定休)

現在営業時間を平日11:00~15:00(L.O14:30)のランチタイムのみ。
ディナー営業は26日から17:00~20:00で、平日のみ再開予定とのことです。