編集長向井です。
それは2017年の9月のこと。西早稲田にお住いの村田さんから「天祖神社の夏祭りに、たかに太鼓というのが素晴らしいからぜひ聴きにいらしてください」とお誘いを受けて行って来たんです。
その時の様子がこちら。
正直なところ「あくまで素人の趣味レベルなんだろうし」とタカをくくっていました。
いやしかし、だがしかし。
これがとっても素晴らしかったのです。
これといって和太鼓に詳しいわけでもありませんが、太鼓の演奏を聴きながら自分が感動しているのを感じたんです。
動画で撮ったものがありますので、ご覧ください。
三脚を持って行かなかったため、手持ちで撮っています。
そのためちょっと見づらいのはご容赦を。
どうですか。良いですよね。
なんていうか、ハートを鷲掴みされてしまいました。
しかし見ていると、子供から大人まで幅広い年齢層のメンバーが参加しています。
いったいどんな人たちがやっておられるのか、気になったので早速取材をさせていただくことにしました。
練習は毎週木曜日、西早稲田中学校の音楽室で行なっているということで、そちらを訪ねました。
廊下を歩いていると聞こえてくる太鼓の音。
音楽室では子どもたちを中心に、練習が行われていました。
大人のメンバーは2名。それと指導者らしき方が数名いらっしゃいました。
自分が子どもの時ってこんなに真剣に何か練習したっけか?とか思いながら、練習風景を拝見。
少し年かさのお兄さんたちが大きめの太鼓を、年下の子達が小さめの太鼓を叩いているようです。
女の子も男の子も「もっともっと上手くなりたい!」という感情がビシバシ伝わって来ます。
笛を吹いているのが松浦さん。
取材に対応してくださいました。
たかに太鼓はそもそもは、「たかに児童館太鼓クラブ」がその母体。
たかに児童館、すなわち高田馬場第二児童館は、明治通りと早稲田通りの交差点からすぐそばにある新宿区の施設です。
その高田馬場第二児童館で学童保育のクラブ活動として「太鼓クラブ」があり、そのOB・OGの皆さんが立ち上げたのがこの「たかに太鼓」というサークルなのだそうです。
松浦さん「私は小学2年生の時に太鼓クラブに入りました。ただ、学童保育は小学3年生までが対象なので、4年生になるとクラブを卒業しなければならないのです。ですが、その後も続けてやりたいというメンバーがいて、指導者の方やまわりの大人たちの支援があって、継続して学ぶ体制ができました。活動自体はもう20年くらいになりますね」
では、児童館のクラブの卒業生がメンバーに?
松浦さん「メンバーは児童館のクラブからそのまま上がってくる子もいれば、途中から入ってくる子もいます。先生は荒馬座というプロの団体に所属していた方が指導してくださっています。当然ながら地元がこの辺りの人が多いですが、住んでいない人でも参加はできますよ」
天祖神社のお祭りでは大人のメンバーも多くいらっしゃいましたね。
松浦さん「社会人のメンバーも多くいます。あとは子供の頃やっていてしばらく離れていたけどまたやりたくなって戻ってくる人とか。20年もやっているので、元メンバーも含めるとけっこうな人数になるでしょうね」
発表の場は先日のお祭りのような場所ですか?
松浦さん「毎年の天祖神社のお祭りは恒例で、出させていただいています。あとは新宿区のふれあいフェスタ(毎年10月に戸山公園で開催される)とか、築地の国際交流イベントで演奏をしたこともあります」
もう20年以上も続けているということで、演奏の素晴らしさにも納得。
しかもそれが今も子ども達に受け継がれていってる。なんすかこれ最高じゃないの。
これまでお祭りというと、諏訪神社の取材をして来ましたが、よく見てみると毎週のようにどこかの神社でお祭りをやっているのに今年気づきました。
そのうちの1つで、こんな素敵な演奏が行われていたとは全く知らずにいました。
東京はお祭りが多いよなぁとは思っていましたが、ここまでとは。
もうちょっと本腰入れて掘り下げなければな、と思いました。
次にたかに太鼓が聞ける機会がわかったら、またお知らせします。