2014年の夏頃から、気になるお店があったんです。
それが、コレ。
パクチーバルって書いてますよね。
納豆と黒いチョコレート以外、まぁだいたいのものを食べられる高田馬場新聞。
エスニックは大好きでして、パクチーに至っては何なら追いパクチーすらいとわない男ですよ。
パクチー好きについてはたしかバインミーの記事でも触れたような気もしますが。
まぁとにかく、2014年の夏くらいには外装ができていたのですが、なかなかオープンしないので気になっていたんですね。
お店はどうやらフクロウカフェを兼ねたパクチーのお店とのこと。フクロウも気になるじゃないのと、今か今かと待ちわびていました。
そのお店が秋の終わりにようやくオープンしたと聞きつけて、行って参りました。
取材のお願いをしたところ「13時くらいから準備してますから、そのくらいで〜」ということで、昼過ぎにおじゃましました。
高田馬場新聞「こんにちは〜」
おっと??
お店の中には女性が1人。取材依頼のお電話に出てくれた方でしょうか。
なにをしておられるのかな??
焦るコチラを尻目に、女性は「こら〜危ないよ〜」とか言いながらフクロウを小屋に移しています。
あるときはケージを小屋に突っ込んで
ケージをオープン!
他のフクロウがケージのフタを見つめてるの、ちょっと萌えます。
と、ケージの中から「よっこいしょ」って感じで一羽のフクロウがひょっこりと出てきました。
カメラを構えてじーっと見つめていると、目が合いました。
「ん?ワシになんか用か?」とでも言っているのでしょうか。
この女性、パクチーバル8889のオーナーである野中さん。
準備を続けてもらいながら、話を聞いて行くことにします。
高田馬場新聞「フクロウたちは毎日連れてくるのですか?」
野中さん「はい。全員連れて帰って、また連れてきます」
9羽のフクロウと毎日出勤……想像するだになかなかエクストリームな出勤風景です。
総勢9羽のフクロウたちがスタンバイ完了です。
フクロウたちはそれぞれちょっと前(70年代が多いかな)のミュージシャンから名前が付けられているようです。
お店のホームページにも載っています。
この2羽(左:レッド・アカアシモリフクロウ、右:ニコ・モリフクロウ)は仲良しさんなのかな。
なんとなくそれぞれ、定位置が決まっているような雰囲気が感じられます。
この子(コステロ・メガネフクロウ)はじーーっと外を見ていますね。
みんなかわうぃぃな〜〜〜〜。
と、写真を撮りまくっていると、おもむろに水やりが始まりました。
さっきケージから出て来た子(ニル・アフリカオオコノハズク)、しゅっしゅっと霧吹きで水をかけられています。
性格:動じない、とあるように全く気にするそぶりがありませんね。
かたやこちら。
右側の子(パティ・メンフクロウ)にご注目ください。
他の子が水をかけられているときはしれ〜っとしています。この独特の顔、動物園などで見たことありますよね。
それが、
友達にちょっかいかけられて、泣きながらキレる寸前の友人の顔を思い出しました。
そして完全に他人事状態の左の子(ニコ)。
フクロウ界も人間社会と同様、なかなか厳しい世の中のようです。
高田馬場新聞「フクロウちゃんも堪能したし、写真も撮ったし、そろそろ店内とお料理の写真が撮れればと思うのですが…」
ですがこの時点で、店内はフクロウを運んで来たケージが並んだ状態。
高田馬場新聞「ちょっとまた、夕方の時間帯に改めて来ましょうかね」
野中さん「あっ。一人でやってるもんで、なんだかごめんなさい。。。」
まぁ、こんなこともあります。
お互い高田馬場同士。近くだから気軽に出直せる訳ですし。
なんて思いながらニコを見ていたら
マギー審司もびっくりです。
と、いうわけで。
夜のオープンしてすぐ(18時)に再訪問!
と、トトがお出迎え(セリフはそうぞうです)。
ようやくご覧頂けます。
こちらが店内です。厨房を囲んで8席のカウンター席。
2人テーブルが2カ所。
計12席のお店です。
店内にはフクロウをあしらったインテリアがあちらこちらにあります。
高田馬場新聞「では早速お願いします!」
野中さん「はい」
まずはビールから。
ビールのラベルにもフクロウが!
こちらは常陸野ネストビールのホワイトエールです。
爽やかな味わいのホワイトは、最初に飲むのにいいですよね。
そして1品目に登場したのが「パクチー クリームチーズ3つの味(650円)」です。
手前の赤色がチリソース。コチュジャンと豆板醤が効いていて、けっこう辛いです。
真ん中がパクチーソース、一番奥はクミンがかかっています。
正直なところ、チーズとパクチー?どうなるんだろう?と思っていましたが……
パクリ「あっ、うまい」
パクチーとチーズにそれぞれクセの強い素材が、がっぷり四つに組み合ってうまさを奏でる、と言ったらなんだかオサレコメントすぎるのであれですが、とにかくうまいです。
そうこうするうちにお客さんが続々入ってきます。
高田馬場新聞「満席になってしまう日も多いのですよね?」
お店のFacebookページには、満席になるとその案内が出ています。
見てみると、わりと早い時間が満席、という日がちょこちょこあります。
野中さん「そうなんです。人ごみが苦手でちょっと外れた場所にお店借りたんですよ。不動産屋さんも全然人通らないって言うから…。でも人通りめっちゃあります」
高田馬場新聞「でもそれって、嬉しいことでは?」
野中さん「はい。それはもちろん嬉しいのですけど。ご近所の皆さんにフラッと立ち寄ってくれるようなお店にしたいな、って作ったお店なので。お断りすることが多くなると、それはそれでなんだかなぁと…。どうしたらいいか、わかんないです」
テキパキと隣のお客さんに料理を出しています。
1人でやっているお店って、どうしても料理の提供が遅くなりがちですよね。
もちろん行く側もそれをわかった上で行く訳ですが、お店が醸し出す雰囲気っていくつかある気がします。
無口なオヤジさんが有無を言わさない感じで、客は料理が出るのをひたすら待つ系とか、
客とお店が仲良くて客側が自分でお酒取ってきたりビール注いじゃう系とか。
方やこのお店。そのどちらでもなく、がんばる野中さんとそれをほんのり見守るお客たち、なんとなくそんな感じです。
高田馬場新聞も、なんだか取材もそこそこに応援モード(心の中で)に切り替わっています。
と、ふと視線を感じて振り返るとニコがこちらを凝視しています。
二品目は「タコとグレープフルーツとパクチーのNYスタイルサラダ(700円)」。
高田馬場新聞「おっ。ナンプラーが入ってますね!」
タイ料理の例を出すまでもなく、酸味とパクチーは鉄板です。
野中さん「はい。お料理好きなんですね」
高田馬場新聞「あっ。はい!好きです!」
む。なんか告白みたいになっちゃった。
3品目は「かつおのタタキのパクチーまみれ(700円)」。
まみれっちまったパクチーを、ちょいとのけて……
あの人の声で脳内再生してください。
ミョウガの役目をレッドオニオンとパクチーが果たしてる感じですね。
そして最後に「アボカドとパクチーの丸ごとフライ(650円)」
アボカドとパクチーを和えて詰めてあります。
どうにも女子力がアガリそうな一品です。
そうこうしているうちに、お店は満席になっていました。
早い時間はあらかじめ予約を入れておくのが良さそうです。
土日祝の昼間にやっているフクロウカフェは、1時間1,000円。
モフモフ好きの高田馬場新聞。ぜひとも今度はカフェタイムに行ってみようと思います。
また、フクロウの体調によって臨時休業になる場合もあるようです。
あ、もちろんパクチーが苦手な場合はパクチー抜き(笑)もできますからっ!
※メニューは随時変わります。記載の料金は消費税別です。
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SHOP DATA
パクチーバル8889
住所 東京都豊島区高田3-14-23
電話番号 03-6912-9883
営業時間 パクチーバル :平 日18:00~24:00
土日祝19:00〜24:00
火曜日定休(火曜日が祝日の場合は翌平日)
フクロウカフェ:土日祝のみ13:00〜17:00
土曜営業 日曜営業 祝日営業 夜22時以降入店可
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