ある日、高田馬場新聞へ読者の方からタレコミがありました。
「さかえ通りの奥深くに、タンシチューを出すラーメン屋がある」と。
みなさんもご存知の通り、高田馬場はラーメン屋さんの街として有名です。
若しくは「高田馬場と言えばラーメン」と言った方が良いくらいです。
馬場のラーメン屋さんの栄枯盛衰を書き記すだけで一冊の本が書けるくらいです。
知らんけど。
とにかくそれくらい有名なので、高田馬場新聞が記事にするまでもなく、皆さんの方がよくご存知だろう。そう思って、あまり積極的に取材へ行くこともありませんでした。
そこへ入ってきたこのタレコミ。
高田馬場新聞のアンテナがビビビビっと反応を示します。
そして行ってきました。
ラーメン「千代作」。
感じませんか?
このなんとも言えない、不思議テイスト。
外観を見てるだけで突っ込みどころ満載なんですが、とりあえずオーナーの千代さんにお話を伺っていきましょう。
高田馬場新聞
「こちらはいつから?」
千代さん
「1997年からだから、もう17年になるね」
高田馬場新聞
「なんだかいろんな種類のラーメンがありますね」
千代さん
「ホテルマンをやめて、修行に行ったのが横浜家系ラーメンの店でね。
だから始めはとんこつ醤油のラーメンだけだったんだよ」
チャーシューメン(800円)
千代さん
「そのころは家系ラーメン出してる店も少なかったんだけど、どんどん増えてきてね。それで油そば始めたの。今じゃ注文の半分くらいは油そばかな」
高田馬場新聞
「油そばと言えば、駅前に有名なお店もありますね」
千代さん
「そうそう。当時はソコと、アソコとウチくらいだったよね
それが今じゃぁ、どうだい!そこらじゅうにあるだろ」
高田馬場新聞
「ありますねぇ」
千代さん
「それで、つけ麺を出したの」
高田馬場新聞
「つけ麺?やっぱり魚介ですか?」
千代さん
「いーや。とんこつだよ。つけ麺を食べ慣れてるお客さんなんかは、あれ?って顔するね。
ま、ある意味コアメニューだね。でもこれはそんなに出なかったねぇ(笑)
あっ、もちろん今もあるよ。
それでね」
なんかワクワクしてきた。
高田馬場新聞
「次は何を?」
千代さん
「黒いラーメン。戸山ブラックだよ」
念のためここで補足を。
「富山ブラック」という富山県のご当地ラーメンで、スープが真っ黒なため、その名が付けられたラーメンがあります。
数年前に話題になり、即席麺にもなったほどです。
そして「戸山」。
これは皆様ご存知の戸山公園、戸山口、など、我らが高田馬場の地名です。
もうなんて言うか、ニンニク以上にシャレがきき過ぎです。
黒いスープは焦がし醤油で黒くしているとか。
千代さん
「それでねぇ、その上に野菜のっけて、厚切りチャーシュー乗せたのが千代二郎」
千代二郎(850円)
かの有名な、アレ、ですよね。
えぇ。多くを語るのはやめておきましょう。
そう。
こちら千代作は、インスパイア系と言われる数多のラーメン屋さんの斜め上を行く
なんです(勝手に命名)。
最近では、ロッキンガレッジなる新メニューも登場しています。
まぁこれも、分かる人には分かるネタなんですけど詳しくは触れないでおきます。
ロッキンガレッジ(800円)
写真を見て察してください。
高田馬場新聞
「しかし、メニューの歴史もさることながらシャレがお好きなんですねぇ」
千代さん
「そうだねぇ。馬場は学生さんも多いしね。
カジュアルな感じでやりたいって思ってね。」
調理の途中、ふいに振り向く千代さん。
その背中をよくよく読んでみると。。。。
高田馬場新聞
「ら、ラーメン・オブ・デス!!」
とある国内のインディーズレーベルのパロディじゃぁないですかあ。
そう思って店内を見回すと、あるわあるわ。
いろいろあるよ、とシールくださいました。
やばい。。
腹筋がよじれそうです。
そしてそこここにチラリと顔を出しているローリングストーンズのロゴ的なやつ。
千代さん
「ストーンズのロゴと、タンをかけてんだよね」
高田馬場新聞
「あ、わかります」
千代さん
「まぁ、これもあんまり出ないけどね。
でも、この値段でタンシチュー食べられるって、これ目当てで遠くから来るお客さんはいるよ」
うーーーん。すばらしい。
オリジナリティが高すぎます。
高田馬場新聞、こんなお店が大好きです。
あ、あと
ここでしか飲めない、新潟の地ビールもあります。
そして最後になりますが、食券購入の難易度がちょっと高いので
わからない方は「教えてください」と言った方がよいかもです。
例えば、ストーンズプレートは食券がありません(笑)。
そしてさらに、よーく見るとこんな小ネタが見つかります。
高田馬場のミステリースポット「千代作」。
高田馬場ならではの、美味し楽しいラーメン店です。
ちなみに今回の写真撮影は、高田馬場在住のミャンマー人フォトグラファーTKさんにお手伝い頂きました。
TK 1992年ミャンマー生まれ
2008年に来日。
日本の夜間中学校・高校を卒業。Rap・Hiphopを中心とした音楽活動しながら、言葉では伝えきれないものを伝えたい、と思い写真を撮り始める。
彼の作品はこちらのサイトでご覧になれます。
※写真内に消費増税前の価格表記のものが含まれています。
現在の価格と変わっているものがありますのでご注意ください。
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SHOP DATA
千代作
住所 東京都新宿区高田馬場3-4-13
電話番号 03-5389-1725
営業時間 11:00~20:30
定休日 日曜・祝日
土曜営業 ランチ営業