■はじめに
初めまして。今回初めてこちらで記事を書かせていただきます古川です。高田馬場新聞というメディアの特性上、取材対象には慎重になりましたがこのたび僕のかねてからの飲み友達が長年の夢をかなえて、高田馬場にバルをオープンいたしました。そこで皆様にお店の紹介とこれからお店が末永く栄えるようにこころばかりの応援をかねて取り上げさせていただきます!

■オーナーのプロフィール
――お店はオーナーの人間性がそのまま鏡のように現れると思ってます。差支えなければ簡単な自己紹介をお願いできますか?

「オーナーの井之前です。よろしくお願いします。飲食業に携わるに至るまではかなりの紆余曲折がありましたが、簡単にこれまでの経緯を説明しますと10年スパンで新しい取り組みをすることで新しいスキルと思考を身に着けたいという考えがありまして、まずは多彩な人に沢山巡り合いたいという思いで、勉強はかなり不出来ではありましたが早稲田大学を目指し、運よく入学することが出来ました。大学では高田馬場山水ビリヤードさんで活動するビリヤードサークル(Crescent)に所属し、若さもあり20代はビリヤードのプレーヤーとして没頭しました。大学では巡り合えなかった個性のある人間関係が業界でも体感できかなりのめり込みました。」

――そこまで打ち込んだビリヤード。しかし方向転換されましたね?

「残念ながらビリヤードでは結果を残すことが出来きませんでした。かなりの挫折期間がありましたが、大学受験時に文系の勉強をしてかなりの成長を体感できた経験と、後にものすごく苦手な理系の思考も身に着けたいという思いがあったことから次の10年はまた一から勉強しIT業界のエンジニアとして身を立てようと考えました。30代のIT業ではいわゆる超絶残業のブラック企業で苦労したりなどの経験をしましたが、運よく法人を立ち上げ経営者としての経験を積むこともできました。しかしながら苦手克服の期間は10年と決めていたことと、最後は衣食住の一つでもありダイレクトにお客さんと接することができる飲食業に携わりたいという長年の思いから30代の終盤から少しずつキャリアチェンジの計画を立てていました。」

【右がオーナーの井之前さん】

――それで飲食業なんですね。

「20代から家が溜まり場で何となく料理を振舞っていたのと、30代で定期的に開催していたホームパーティのホスト役がとても心地が良かったのもあり、皆が集え、交流の輪が広がる場を提供したいという気持ちも徐々に高まっていました。場所は色々な人からのご意見がありましたが、人脈の起点となった場所が高田馬場でもあることから、他の場所は考えませんでした。」

■「Table Ino」というお店
――「Table Ino」は8月16日にグランドオープンしたばかりのお店です。しかも店名にオーナーの名前まで入ってるのでかなりの思い入れがあると察します。そのあたりの事を聞かせてください。まずお店をオープンするまでに苦労したことやこだわったことはありましたか?

「店名については単純で、あらゆる人から「イノ」としか呼ばれないのでダサ目ではありますがシンプルに「Table Ino」にしました。イノ、いのさん、いのちゃん、お好きに呼んでください。一番苦労したことは内装です。父親の仕事の関係でスペインに行った経験から、白を基調とした欧風調のバルにしたいと考えていましたが、居ぬきで契約したお店は元々はスナックでしたので破壊することから始め、営業後の深夜から翌日昼間までひたすら内装仕事をやりました。コスト面もありましたが、飲食業の友人たちから本当に厳しい世界であることを聞いていたので、内装ぐらい一人で乗り切れないのでは飲食業をやっていけないという思いから専門の設備以外はほぼ一人で行いました。内装と料理のクオリティの両立も非常に苦労し、数々の経営者さんから反対があり長い助走期間になりましたが、後に生きてくれば良いなと思います。」

――そんな苦労してオープンした「Table Ino」。改めてお店のコンセプトを教えてください。

「見た目については欧風調のバルですが、日常使いにお客様にはお越し頂き、お客様同士が分け隔てなく交流できるお店にしたいと思っています。お世話になった諸先輩方やいままでお付き合いしてもらった仲間たちが楽しむ姿を見届けるのはもちろん、多方面で活躍されている方同士、また、異なるコミュニティの方たちとの新しいご縁を繋げられると良いなと考えています。あまり堅苦しくないホームパーティのような交流イベントも積極的に開催したいと思います。」

【オーナーが手作りで改装した店内 アットホームな雰囲気が漂う】

■これからのこと
――オープンしたばかりなのでまだこの先のことは分からないかもしれませんがお店をどのようにしていきたいなどありますか?

「よく飲食仲間と話すのは、高田馬場には大手チェーンの飲食店はたくさんあるけど個性の出やすい個人店(のような店)は、それぞれが点在していてつながりが薄いと感じています。それ目指して高田馬場にわざわざ降りてくる人も少ないのでみんなで力を合わせて存在感を高めていきたいです。昔は当たり前だった個人店の良さも取り戻したいと思います。高田馬場には面白い店がたくさんあるよねと認識してもらえるような地域にしたいですね。」

■メッセージ
――「Table Ino」は生まれたばかりのお店。それはオーナーだけでなくお客様にとっても同じこと。これから同じ空間で同じ体験を共有していくお客様に何かメッセージをお願いできますか?

「楽しい雰囲気を作るのは私に任せて気軽に遊びに来てください!おいしいごはんと飲み物を用意して待ってます!!フード、ドリンクとも自家製のもの沢山ご用意しています。また各種スパイスを織り交ぜた個性的なメニューもございます。果物やサワー系がお好きな方は、皮や果肉をふんだんに使った生果実サワーがお勧めで、フレッシュ感満載なレモンサワーが人気です。また、東京スパイスハウスさんに教わったスパイスサワーが変わり種として人気です。パンチがあると思いきや、後味が爽やかなフレーバーで飲みやすく、女性に好評です。是非お試しください!」

■さいごに
今回取材させていただいたのは8月にグランドオープンしたばかりの「Table Ino」。
メインコンセプトは欧風調バル。筆者はオーナーとは10年来の高田馬場界隈の飲み友でしたので、今回、彼が夢を実現されたことは素直に嬉しいし感動しています。お店に行くたびに活気が出てきてるなと感じます。間違いなくこれからの行きつけになりそうです。とはいえまだ始まったばかり。お店はこれから絵を描き始める白いキャンバスのようなもので、お店が絵を描くのではなく、ここに集まる仲間が一色一色いろんな色を塗って素敵な絵になるんでしょう。最後に独断と偏見で筆者のおすすめメニューです。特におすすめなのはパスタですね!それもカルボナーラは外せません!濃厚すぎるクリーミーなソースが麺にからんで本当においしい。チーズの塩気もあるので飲んだ後の〆のラーメンは必要ないですね(笑)鶏のパリパリソテーもボリュームがあってビールはもちろんワインのお供にも最高。ドリンクはオーナーも一押しのサワーはちょっとほかの店ではなかなか無いレベル。フルーツを丸ごと使ってあらかじめアルコールで割り、リキュールにしてあるので酸っぱさが軽減されてとても飲みやすいのでついついオカワリしちゃいます(飲み過ぎ注意!)

SHOP DATA
Table Ino
住所:東京都新宿区高田馬場3-1-5 1F
電話:050-5372-0274
営業時間:18:00 〜 25:00
定休日:不定休(日曜)


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