テーブルクロスは赤色のギンガムチェック。

ナポリタン作っているのかな?

カタカタと小刻みに音を立てるフライパン。

横のお鍋から香るいい匂いは手作りデミグラスソースだろうか。

そこから出ている湯気がたまらく気になる。

そして、そして白いご飯とお味噌汁!

ご存知の方も多いと思いますが、ここは高田馬場にある昔ながらの洋食屋さん「キッチンニュー早苗」です。

JR髙田馬場駅の早稲田口を出ると正面に「さかえ通り」という商店街があります。その通りを少し歩いて右に入って行ったところにお店はあります。

昔、今のピーコックストア高田馬場店の上辺り、「すき屋」の場所に「キッチン早苗」という人気の洋食屋さんがありました。「キッチン早苗」はご両親のお店で、そこから今のご夫婦が独立して作られたのが「キッチンニュー早苗」です。現在の場所に移って既に35年以上、また「キッチン早苗」からですと創業48年になります。今も昔と変わらない味でお客様に喜ばれています。

 

さて、48年前と言えば、今みたいにコンビニエンスストアなんて便利なものも無い時代。

当時は出前もしていて高田馬場界隈の方々やお腹を空かせた学生さん達でお店は大変賑わっていたそうです。今でも昔の味を懐かしんで遠くから足を運んでくるお客さんも多いとのことです。

 

ん?ちょっとタイム!

昔は賑わっていた?

いやいや今もですよね?

 

取材の前にランチをしようと2回ほどお店に行きましたが、お昼時でお店が混雑していたのもありますが、その内お店に入れたのは1回でした。

そうなんです。忙しいのは昔だけじゃないんです。お昼時にもなるとサラリーマンや学生さんでお店は今でも大賑わいなのです。ちなみに今は出前はしていないそうです。

 

昔と違って今はコンビニエンスストアやファミリーレストランと安くて便利にご飯が食べられるところは沢山ある時代。それでもたくさんの方々にずっと愛されている「キッチンニュー早苗」。

そんな「キッチンニュー早苗」ってどんなお店なのでしょう…。

 

お昼の時間をかなり過ぎた14時前。

混雑する時間帯は避けたいのでこの日は時間を遅らせて編集長と一緒に入店しました。

 

あら!髙田馬場新聞さん!いらっしゃい!

と、いつも元気なお母さんの声(僕は何かちょっとニコニコ顔)

 

早速注文です(だってとにかくお腹がペコペコのペコリン子なのです)

編集長:日替わりにしよっかなぁ~

僕:え?日替わりにするんですか?僕も日替わりにしようと思ったんですけど。

 

編集長:じゃあ鉄板ナポリタンも美味しかったから僕はナポリタンにするね~。

僕:やった!ありがとうございます!

と、こんな感じで注文が決まり、お母さんに注文を告げました。

 

はーい!日替わり定食と鉄板ナポリタンねー!

と、またまたお母さんが元気いっぱいの声でシェフ(お父さん)へバトンタッチ。

 

今か今かと待っていたら、来ました!

一番人気、日替わり定食の登場です!

 

本日の日替わり定食、ポークソテーとカジキのフライ。

higawari

ジューシーなポークとデミグラスソースの相性はバッチグー!

マカロニサラダとキャベツの千切り!これがまた美味しくて。

シャキッとしたキャベツ!好きな人多いだろうなぁ~。やっぱりキャベツは手切りの千切りですよね。昔、お店がとんでもなく忙しかった時はキャベツを機械で切ってた時もあるみたいだけど、やっぱり手切りが美味しいですよね。

※日替わり定食の内容はお店のTwitter(ツイッター)で確認出来ます!

こちら>https://twitter.com/110sosayumi

 

するとここで

編集長:ええなぁ~、日替わり定食~。

僕:いや~美味そうっすね!

 

さっきも言ったように僕のお腹もぺっこぺこ状態。

体脂肪率26%も気にせず定食のライスをカレーに変更。

ちなみに、ライスをカレーに変更すると100円増しで通常のカレーライスに大変身!

どん!

カレーライス

目玉焼きの大きさから想像してみて、

ね、普通のサイズのカレーでしょ!

お味は昔ながらのカレーライスって感じで、この量なのにペロッと食べられますよ。

あと、定食はお味噌汁も付いてきますよ!

 

これは編集長の鉄板ナポリタン。

オニオンスープとサラダが付いてきます。

ちなみに、お皿に乗った普通のナポリタンも注文出来ますよ~。

naporitan

ジュージューと鉄板に乗って来たナポリタンも美味しそう。

僕:うおっ!鉄板ナポリタンも美味しそうですね。

編集長:これこの前食べたけど美味しいよ~!

編集長:でも日替わりもええなぁ~。

僕:おっ!…。

 

ここでちょっとタイム!

さっきからのお母さん、注文取る時に伝票を持ってないし何かに書くソブリもない…。

洗い物をしているお母さんにそこのところをちょっと聞いて見た。

okaasan

髙田馬場新聞:あれ?注文って覚えているんですか?

お母さん:覚えていますよ(笑)お昼時は忙しいから注文取るとき書いている暇がないのよ~。

 

髙田馬場新聞:え?

お母さん:伝票書いていたら間に合わないのよ。

 

高田馬場新聞:それで注文間違えないんですか?

お母さん:うん、ちゃんと覚えてるわよ(笑)お客さんの顔もね。来た時にだって、大体誰が何を召上るかもわかるのよ。

 

髙田馬場新聞:いやいや、これは驚きももの木ミルクセーキですよ!

お母さん:あはは!(笑)

 

髙田馬場新聞:何かもうお客さんも含めて家族みたいですね!

お母さん:いつも来て下さる方が多いですからね~(笑)

と、お母さんと既に仲良しになった気分で気持ちよくなって、引き続き食事を続けました。

いやいや、それにしてもお店の人を「お母さん」と呼べるこの距離感。そしてそれを許してくれる人柄と雰囲気。

こう言った親しみ深いところがお客さんに愛されるんだろうなぁ~。

 

そう言えば小学校の時、女の先生に向かって思わず言ってしまった「お母さん!」

あれも親しみからなのかな?

違うか~!ま、いっか!

 

さて、そんな事を考えながらキッチンの方に目を向けると。

今度はお父さんが一生懸命お料理していました。

そうだそうだ、お料理しているところのシャシンシャシンと思ってカメラを向けると…。

 

お父さん:あ、あれ~!写真撮ってたの?言ってよ~(笑)

otousann

お父さん、クマにでも遭遇した感じのビックリした様子で登場(笑)

 

なーんてやってる間もお父さんは手を止めずナイスなテンポでお料理はどんどん仕上げていく。

shiage

カウンターの目の前で仕上げられるお料理は、食べている途中でも食欲をそそられましたね。

 

ここでお父さんにも質問をしてみた。

高田馬場新聞:お客さんは常連さんがたくさんいて何か家族みたいですね?

お父さん:僕はいつも料理作っていてお客さんと反対の方を向いているからね。誰が来ているかは分からないんですよ(笑)

 

ウ、嘘だ~。絶対知っていると思いますよ~。

背中に愛があるなぁ~(笑)

 

高田馬場新聞:それにしてもメニューがいっぱいあって凄いですね!

お父さん:お客さんのリクエスト聞いている内にどんどん増えちゃってね(笑)

 

メニュは全部で100種類以上!(メニュー表に記載されているだけで107個)

ホラ!この通り、壁にもビッシリとメニューがあります。

menuhyou

ここには見えてないけど、スパゲティーには「ミラネーズ」に「インディアン」と変わったネーミングの物あって面白い。

ちなみに、ミラネーズはチーズ味のスパゲティーでインディアンはカレー味だそうです。

是非お店に行って試してみてくださいね。

 

いや~、もっとゆっくりしたいところだけど、お昼時は次から次へとお客さんが来るのでそうもしてはいられないのが残念です。

 

そう言えば「日替わりランチ」ではなく「日替わり定食」となっている。

夜も食べられるように「定食」にしているみたいです。お昼を逃した人でもチャンスありますね!

※日替わり定食は材料が無くなったら終了ですからお早めにどうぞ。

 

そして、開店時間は少し早めの朝10時半。

これも早めにランチを食べにくる人達への心遣いらしいです。

地元に根付いて45年、こう言ったサービスも人気の一つのような気がしますね。

 

夜は21時まで営業されているとの事で、お父さんやお母さんとの会話を楽しみながら、チキンカツやポークソテーをおつまみに冷たいビールで一杯って言うのもまた楽しいかもしれませんね。冷奴やシラスおろしと言ったおつまみもおいていましたよ。

 

はぁ~、何だか飲みたくなって来ましたね!

今度は夜に行って見ようっと!

 

それと、今回、取材のきっかけを作ってくれた横井亜衣さんです。

aisan

彼女は髙田馬場でLilybe nail(リリーべネイル)というネイルサロンの代表をしているネイリストです。

とっても明るくていつも元気いっぱいの亜衣さん。彼女もここの家族の一人だそうですよ。今回は素敵なお店をご紹介してくれてありがとうございました。

最後にお店の前でスリーショット!

threeshot

とてもいいお写真です。

 

創業45年の洋食屋「キッチンニュー早苗」。

変わらない味、そして変わらない人柄。一度それを経験した人はどこか懐かしい場所に戻って来たかのような感覚をこの場所で思い出すかもしれません。

 

ネットで検索もいいし、流行りのものを追っかけるのもいい、近くて早くて安くて便利もいいけど、たまにはふらっと街に出て、昔から変わらないものを探して見るのもいいかもしれません。そしてそれを大事にしていくのも大切だと思うんですよね。

 

お父さん、お母さん、本日は取材へのご協力誠にありがとうございました。

これからも頑張ってください!

高田馬場新聞 三瀬達也

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

SHOP DATA

キッチンニュー早苗

住所 東京都新宿区下落合1-3-19

電話番号 03-3371-8564

営業時間 10:30~21:00※日曜定休

キッチンニュー早苗Twitter https://twitter.com/110sosayumi


PAGE TOP