始まりは2014年の秋。
東京三協信用金庫と東京富士大学、それぞれ高田馬場に拠点を置く金融機関と教育機関によって開催された、ビジネスフォーラム。
そこにゲストコメンテーターとして、高田馬場新聞が呼ばれたのです。

こちらで少し話をさせていただいたのが2014年9月。
そのフォーラムで開催された「ビジネスアイディアプレゼン」の中に、こんなテーマがありました。

ずばり「ラーメンのまち 高田馬場を目指して」。

これは当日提案されたいくつかの企画の中のひとつ。

東京富士大学の観光ビジネス研究塾に所属する学生の企画で、地元の観光資源を活かしたビジネスアイデアです。

そしてこのフォーラムでご一緒したご縁から、学生チームと高田馬場新聞とがタッグを組み、高田馬場ラーメンマップを作りましょう!という話になっていたんです!

そして2015年5月。担当の須川教授から高田馬場新聞編集部に一本の電話が入ります。

「今回のラーメン店マップの企画に、西武信用金庫から応援資金の予算がつくことになりました!」

おぉ。なんか話が一気に本格的になってきました!

こちらが贈呈式の様子。
写真右から西武信用金庫の落合理事長、東京富士大学の岡村学長と二上学園長です。

地域産業応援資金とは、西武信用金庫が産学連携協定を締結している大学等が、中小企業と産学連携を実施する際の活動資金の一部を支援するために設けられている制度なのだとか。

その対象としてこの度の「高田馬場ラーメン店マップ」の制作が認定されたというわけですっ!

地域の活動を応援する制度にも、いろんなものがあるのですね。
勉強になります。

 

内容としては主に学生が店舗を取材、原稿を作成し、高田馬場新聞編集部が制作を担当するという流れになります。
エリアはだいたい小滝橋から明治通りを越えたあたりまで、を予定しています。

 

須川教授にお話を伺いました。

高田馬場新聞「まず、観光ビジネス研究塾についてお聞かせいただけますか?」
須川教授「ビジネス研究塾は2014年の後期から立ち上がった取り組みです」
高田馬場新聞「いわゆるゼミとは違うのですか?」
須川教授「ゼミとサークルの中間のような位置づけですね。ゼミでやるような内容を学年学科関係なく、有志を募って取り組んでいます。観光ビジネス研究塾のほかにはオリンピック研究塾、ゲームビジネス研究塾、アーティスト産業研究塾、計4つの研究塾があります」

高田馬場新聞「どうして観光ビジネスでラーメンを取り上げたのですか?」
須川教授「始めは新宿区全体の観光をテーマに考え始めたのですが、テーマとして大きすぎるなということで、高田馬場にフォーカスをした時に、観光資源として見えてきたのがラーメン店だったんですね」

 


高田馬場新聞「ふむふむ。ところで先生、その昔はラーメン博士とか言う称号でテレビにも出ておられたと聞きましたが?」

須川教授「ふふふふ。そうなんですよ。正しくはラーメンもの知り博士ですね。私はこれまで、食を切り口にした地域起こしに関わる仕事をずっとしてきてましてね。1985年ですからもう30年前になりますが、鹿児島ラーメンフェスティバルというのを仕掛けたんですよ」
高田馬場新聞「え?今はいろんなところでラーメンイベントが花盛りですが、30年前にもそういったイベントってあったんですか???」
須川教授「えぇ。北海道から4軒のラーメン店を呼んで鹿児島のラーメンと競わせる形でやりました。4日間で35万人も来ちゃったもんだから、初日の16時に当初見込んでた4日分が売り切れちゃってエラいことになりました。あとはスペシャルライブでC-C-B呼んだなぁ(遠い目)」

え!シーシービーって!!どんだけ予算かけてんすか!

※C-C-Bを知らない人、結構いると思いますが面倒なので説明はしません。自分で調べてください。

須川教授「や。たまたま売れちゃう前に押さえてたからね。メチャ安ですよ。地方都市のイベントなんで予算は無いし。だけど見る見るうちに売れちゃって、当日はベストテンの生中継が入ったりしてもう大変(笑)」

わー、なんとも日本の華やかなりし頃のにほいがプンプン漂っています。


須川教授
「それでその翌年、1986年だったかな。テレビ神奈川の特番と絡めて横浜そごうで全国ラーメン祭をやったんですよ。で、なんだかんだあって裏方だったはずが、出ることになっちゃって」
高田馬場新聞「うーん。いろいろオモシロすぎるエピソード満載ですね。じゃぁラーメン店マップは先生ならではの企画じゃないですか!」

須川教授「ま、偶然の産物ですけど、確かにそうですね。こちらの大学で教えることになって東京へ戻って3年になりますが、それを機に締めのラーメンはやめました。20kg痩せましたよ(笑)」

 

高田馬場新聞「ラーメンマップの完成のメドはいつごろでしょうか?」
須川教授「8月頃の完成を目指して現在鋭意取材を進めていっています」

今年の始めに作成した取材先リストを見ると、既に閉店してしまった店舗もいくつか。
それだけ高田馬場は激戦区だとも言えます。
どんなものができあがるか、高田馬場新聞としてもワクワクしています。

完成が見えてきたらまたご案内致しますので、ぜひともお楽しみに!
取材・内容に関するお問合せは高田馬場新聞お問合せフォームからお願いします。


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