早稲田通りを小滝橋方面へトコトコトコトコ。
10分弱ほど歩いたところに、そのお店はあります。
ガラガラ(ドアを開ける音のイメージ)。
高田馬場新聞
こんにちはーー。
もくもく(パンを焼く男のイメージ)。
時は正午。
店内はおいしそうなパンのにおいに包まれています。
続いて食パンが焼き上がってきました。
こちら店主の篠田さん。
真剣な目で焼き上がりをチェックしています。
高田馬場新聞
あっ!
それが噂の食パンですね!!
高田馬場新聞
四角いですね〜〜〜!
篠田さん
はい。まぁ。
食パンなので。
高田馬場新聞
スクウェアですね〜〜!
篠田さん
・・・。
篠田さん
たしかに、2011年10月の開店当初は食パンとキューブパンしか置いてなかったんです。
なので店名も「四角形」を表すスクウェアと「おいしい気持ちに同調する=シンク」という想いを込めて名付けました。
ですがお客様からも食パン以外のご要望が結構あって、徐々に増えてきまして。
高田馬場新聞
何種類くらいあるんですか?
篠田さん
現在は60〜70種類くらいです。
そのうち1日に焼くのが30種類くらいですね。
高田馬場新聞
ところでどうしてパン屋さんを?
篠田さん
実家が神楽坂で、両親が商売をやってたんです。
なので子供のころから何となく、自分も商売をやるんだなぁという想いがあって。
で、パンはパンだけでも勝負できるし、パンと一緒に食べるお惣菜なんかへも商売の展開ができるなぁと考えてパン屋をやることにしました。
高田馬場新聞
ほう。なかなか戦略的ですね。
では将来は?
篠田さん
洋食のレストランまで広げたいと思ってます。
とは言ってもまだまだ先の話ですし、今はおいしいパンを焼くことが何より大事なんですけどね。
高田馬場新聞
ちょっと駅から遠い立地ですよね。
篠田さん
でもココ、いなげやさん、マルエツさんとスーパーに挟まれてるんです。
なのでお買い物の帰りにパンを買いに寄ってくださるんですよ。
あと地元の神楽坂でなく高田馬場にしたのは、知り合いのいない場所で自分の実力を試したかったからです。
それでいて全く知らない場所でもない場所、ってことで選びました。
では、一番人気の食パンを頂いてみましょう。
はむはむはむ(食べてます)。
高田馬場新聞
ぎっしり詰まった食感。そして、うまい。
あんまりない感じですね。
篠田さん
ありがとうございます。
どんな食事にでも合うパンを、と作った食パンです。
一番嬉しかったのは「食欲がなくてもこれだけは食べられる」というお客さんがけっこういらっしゃることですね。
妊婦さんでつわりがひどい時でも食べられたとか、お年寄りのお客さんが胸焼けせずに食べれるって言ってくださったり。
あと、ごはんを食べないお子さんがこのパンだけは食べてくれる、とか。
高田馬場新聞
それは素敵ですね。なにか秘密が?
篠田さん
とりたてて特別な材料を使っているわけではないのですが、添加物をはじめ余計なものを入れていないからだと思います。
あと、私はパン作りはサイエンスだと思ってまして。
高田馬場新聞
サイエンス???
篠田さん
パン作りのキモって発酵なんですね。化学反応の産物、というか。
それで分量、時間など全てを数値化して記録しています。
もちろん将来的に拡大する時に複数の人間が共有できるようにしなければいけない、という意図もありますが。
篠田さん
まぁ、そうは言っても同じように作っても120点のパンができる日もあれば60点の時もあるんですけどね(笑)。
高田馬場新聞
でもその方が毎日70-80点、てのよりずっと良いですよね。
あ。なんだか可愛いパンがあります。
篠田さん
あ、それが食パンと並んで定番商品の「キューブパン」です。
バター・牛乳を使ったリッチな味わいのパンです。
高田馬場新聞
そう言えば無添加とおっしゃっていましたが、賞味期限てどれくらいなのですか?
篠田さん
常温で3日です。
冷蔵で1週間、冷凍だと3週間もちます。
なので毎朝その日に売る分だけ、焼いています。
営業時間も19時までとしていますが、売り切れ次第閉店です。
あーーーー。
駅からはちょっと離れていますが、行く価値アリのお店です。
ぜひ一度お試しを!
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SHOP DATA
シンク スクウェア
住所 東京都新宿区高田馬場3-33-5
電話番号 03-5330-8290
営業時間 12時〜19時(売り切れ次第終了)
定休日 日曜日・月曜日