「タカダノバル」。
その名前を聞けば「お!」と思う高田馬場の酒呑み界隈住民は多いのではないでしょうか?

2008年12月、神田川から一本南にある通りに立ち飲みのバールスタイルとしてオープン。
裏通り立地にも関わらず、たくさんの酒呑みたちを吸い寄せた人気店だった…そうです。

「そうです」というのは、高田馬場新聞も行こう行こうと思っているうちに、2015年5月に新宿三丁目へ拠点を移し、高田馬場の店舗は閉店となったため。

バールやバルといった、今でこそ一般的になった業態を世の中に知らしめるのに一役買ったお店だったようです。

その「タカダノバル」が高田馬場に帰ってくる、そんなニュースが飛び込んでたのは4月の頭でした。

ゴールデンウィークまでにはオープンするという話だったので、少し待って緊急事態宣言まっただ中の連休にお店へうかがってきました。

場所はアルルプネウマカレーの並ぶ通りからさらに裏へ一本入ったところ。

裏通り立地は前回と同様です。

こちらがオーナーの福本さん。

夜の売り上げが見込めない状況もあり、自家製パンと惣菜をメインとしたDELI業態としてスタートされました。

もちろんアルコールの提供ができる状況が戻ってくれば、バル営業も行うそう。
今からその日が待ち遠しいです。

店内飲食ができないため、店先のテーブルにパンを並べています。

テイクアウト販売用の小窓とカウンターが可愛いですね。

真新しい厨房でサンドイッチを仕込む福本さん。

「高田馬場に戻ってこようと思って物件を探していた時に、この物件の情報を見つけまして。ここの建物『ふじ荘』って言うんですけど、実は前のタカダノバルがあったのも『ふじ荘』なんです。これは!と思って内見に行きたいと不動産屋さんに伝えたら『ちょうどこれからオーナーさんが現地に来るみたいですけど』って言われて、オーナーさんにも会えて。いろいろ運命を感じたので即決でした」

高田馬場に2軒も「ふじ荘」があるってだけでもビックリですが、その両方を引き当てるというのも面白い。でも何かに「呼ばれる」というようなことって、ありますよね。

店先には各種食パンのほかにサンドイッチ、惣菜が並んでいます。

 

取材をしている時にも、ご近所の方が買いに来ておられました。

ショップカードに書かれた「ときどきワイン」の文字。

当たり前にあった「ときどきワイン」を飲む時間。それが我々の手に戻ってくるのはいつの日のことなのでしょうか。

とはいえ、わたしたちの生活は続きます。なにかしらのごはんを食べ、寝て起きて。

いまできることといえば、タカダノバルDELIでお惣菜やパンをテイクアウトして家呑みを満喫することくらいでしょう。

あー呑みに行きたい。


SHOP DATA
タカダノバルDELI
新宿区高田馬場1-17-10
Tel.03-6770-1820
営業時間:12:00-20:00(バル営業はしばらく休業)
定休日:日曜


PAGE TOP