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今話題の羊肉を本場モンゴリアンスタイルで喰らう。

皆さん、羊肉はお好きですか?
「羊肉は臭くて苦手〜」そうおっしゃる方、多いですよね。

確かに羊肉には独特のクセがあるのは事実です。
しかし、そのクセの奥にある、なんとも言えないあの大草原を思わせるかぐわしい風味。

それを知らずに食わず嫌いをしている人も実際のところ多いのではないでしょうか。

そんなあなたに、高田馬場で羊まみれになることができるお店をご紹介しましょう。

それがここ「馬記 蒙古肉餅」です。

 

場所は高田馬場で唯一(たぶん)フレアショーを楽しむことができる「ピアクオーレ」の入っている新東ビルの5階。

写真はピアクオーレの記事の時のものなのでちょっと古いですが、みた感じほぼ変わりません。

このビルに「蒙古肉餅」なるお店がやってくるとの情報を入手したのが夏の頃。
調べてみると、池袋にあった人気店が高田馬場へ移転してくるというじゃないですか。
本格的な羊料理を高田馬場で食べられるということで、開店をいまかいまかと楽しみにしていました。

 

そしていよいよ秋を迎えてオープンしたのを確認。まわりで羊肉好きな人を募ってみたところ、なんと10名もの参加者が。
しかもそのうち女性が6名! 女性は羊が苦手な人が多いものと思い込んでいましたが、そんなことないのですね。
そう考えると確かに、女性の方が味覚に対する懐が深い気がします。パクチーとかもそうですよね。

 

そしていよいよ羊を喰らう会の当日。
羊大好きっ子が勢揃いして、まずはビールで乾杯した後、片っ端から注文していきました。

ところでメニューにはこんなマーク。ハラールフードの認証マークです。
ハラールフードとはイスラム教の人たちが食べることのできる、イスラム法において合法なメニューを提供しているという証です。とは言えアルコールはおいているわけですが、海外から日本にやってきたイスラム教徒の人たちも、ここなら安心して食事ができるというわけです。

このへんのことは、また機会を改めて詳しく特集をしたいと考えています。

 

 

さぁ、本題に戻りましてまずはド定番のこちら。
羊肉串!ヤンロウチュワン!!

ふつう羊肉串を頼むと出てくるサイズのもの(120円)のほかに、特大サイズの串(880円)があります。この日は11人と人数も多いので、特大の方を4本オーダー。

もうこれ、串というよりは剣です。決闘できそう。
さすがにこれをかぶりつくわけにもいきませんので取り分けましょう。

ぱくり。
あぁ…口中に広がる羊肉とクミンの味わい。

羊肉と言えばクミンですよね。

このゴールデンコンビでビールをグビリとやったら、高田馬場新聞的にはこれだけで生中3杯はいけますね。

しかしこの日は大勢で来ているので、いろいろなメニューにトライできる幸せな夜。
「もう1本!」と言いたい気持ちをぐぐぐっと抑えて、追加オーダーを。

 

肉だけでなくいちおう野菜も、ということで「ジャガイモ細切りの和え物」を注文。

まぁこれはモンゴルというよりは、大陸の方がやってる中華屋さんによくあるメニュー。さっぱりしてます。

あとはトウモロコシと松の実炒めなど。

 

そして胃もあたたまってきたところで、怒濤の羊ラッシュアワーに突入です。

羊肉と人参の水餃子。ニラと玉子の水餃子には目もくれません。
中国で餃子と言うとだいたい水餃子ですが、羊肉のものは初めて食べました。
しかしこれゼンゼン臭みを感じません。

 

そしてお店の名前にもなっている蒙古肉餅
メニューには英語でモンゴリアンミートローフと書いてありますが、ミートローフじゃないよなぁ。

生地の中にひき肉が入っていて表面がカリッと焼いてある一品。
インドのパラタみたいな、外カリ中モチっとした食感です。

肉は羊と牛が選べます、と言われますがもちろん羊一択で。

 

チンギスハンもこれ食べてたんかなぁ。思いを大草原へと馳せながらかぶりつきます。

 

あと外せないところで羊肉のクミン炒め。
ちなみにこのお店、クミンはもちろんきいていますが、全体的にクミン度は控えめの上品な仕上がりです。
ガッツリとクミンクミンしたい人はマイクミンを持参すると良いかもしれません。

 

そしてついにお待ちかね。真打ちの登場だ。

ドーンと焼き台がテーブルに置かれまして。

 

そこに登場したのはでっかい羊のもも肉。

これで5,000円です。

写真撮影大会が始まりました。

厨房で焼いてからご提供もできますよ、と言われましたが、こんなSNS映えするビジュアルを逃すはずも無く。

 

しっかし、デカい。

見ている人を皆、笑顔にするおにく。

僕たちをこんなにも幸せにしてくれる羊さんに感謝しかありません。
目の前に突如現れた命のカタマリに、なんだか神妙な気持ちになってまいりました。

いたたまれないので、羊をつぶすのに見合う祝いの理由を探すことにしました。

誰かッ、なんかお祝いごととか無いの?!

もちろんお肉を焼きながら。

Mさん「あ、私先週誕生日でしたー」

よしゃ、それだ!
「Mさん、誕生日おめでとう! Mさんのために羊をつぶしました!」

 

Mちゃん「あ、そういえば私こないだ7年ぶりに彼氏ができましたー」

 

おぉ!これまた目出たいぞぉ!
「Mちゃん、彼氏ができておめでとう! Mちゃんに幸あれ!」

おーーーっ!!

 

よし。

羊を食べるにあたって景気付けの突発的儀式も済み、いよいよ実食です。

食べるにあたり、ママさんがスペシャルスパイスをお皿によそってくれます。

焼いたお肉をこのスパイスにつけて食いまくるというカラクリです。

あとはせっかくの祝いの席(という体)なので、白酒(バイジュウ)を頼んでしまいました。
アルコール度数56度!のコーリャンを原料にした蒸留酒です。

 

 

おにくは串に刺したまま遠火で焼くのかと思いきや、ひたすら切って網に乗せて焼くそうで。

これがまぁ、切っても切っても終わらない。

焼いてもらえば良かったね…なんていう弱気が顔をだしそうになるのをぐっと我慢です。

肉はかわりばんこで焼きながら、モンゴルミルクティを頼みました。

ヤカン……。大勢で行ってたから良かったです。

そしてこのミルクティ、いわゆるミルクの入った紅茶ではなくてバター茶。

濃厚な味わいに塩気があって羊肉には良く合いますが、ミルクティと思って飲んだら吹き出すかもしれません。

そうこうしているうちにおにくも半分以上切り落とされ、焼けたものは胃袋へと消えていきました。

しかし、ちまちま切られて焼かれるおにくを待ちきれない腹ぺこさん、羊タンメンを注文していました。

麺はもちもち系で細めのうどんといった感じで、これまたエグみを感じさせない上品なお味。

 

後日こっそり昼時にいって食べ直してしまいました。

あとこちらは締めに食べた玉子トマト麺。

 

 

お肉はあまり厚く切りすぎないのがコツです。

あとはひたすら焼くべし。

切りに切った羊のもも肉も残りわずか。
なんだか串が目線みたいな写真になりました。

無事全てのおにくを切り終えた瞬間、自然と拍手がわき起こります。

オーバーに書いてるようですが、実際のところそれほどまでにセレモニー感がハンパないです。

ちなみにこんだけ羊肉を堪能しまくってお会計は1人2500円(ドリンクは別)でした。
人数多いといろんなメニューが食べられるし良いですね。書いてる最中にも、また行きたくなってる。

 

ここへ来てじわじわと流行り始めている羊肉。

ラム肉はダイエットにもいいとかいろいろ言われていますが、羊と言えばジンギスカンくらいしか食べたこと無いとか、1回食べて新鮮じゃない羊にあたったとかで毛嫌いしているあなたも、もう一度チャレンジしてみてはいかがですか?

それでもやっぱりダメ、だったら……そのときはご縁が無かったということで。

 

あっ!
最後に補足なのですがこのお店、電話予約の難易度が高いです。
夜の営業時間は比較的日本語の通じるアルバイトさんがいるのですが、日本語が超カタコトの人が電話に出ることがあります。

お店は広いので予約せずに行くか、直接お店へ行って予約するか(高田馬場新聞はそうしました)をおすすめします。

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SHOP DATA
馬記 蒙古肉餅
住所   東京都新宿区高田馬場2-14-7 新東ビル5F
電話番号  03-6380-3360
営業時間 ランチ11:00〜23:00
定休日  火曜日

 

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