“人は生涯に 何回くらいさくらをみるのかしら
ものごころつくのが十歳ぐらいなら
どんなに多くても七十回ぐらい
三十回 四十回のひともざら
なんという少なさだろう”

 

茨木のり子さんの詩「さくら」の一節です。
早いもので、今年も桜は惜しげもなく散ってゆきます。

みなさんは満開の桜をどこかで見ることができましたか?
関東では皆既月食と桜の共演はさすがに見られずに終わったようですが、ニュースやインターネット、SNSなどでは様々な桜の話題をよく目にすることができました。

今回高田馬場新聞では神田川沿い、とくに「面影橋」にスポットをあて、開花直前から散りはじめまでを見守りました。画像とともに振り返りたいと思います。

「3月21日(土)」
東京の2015年の開花予想は3月22日でした。その直前にパチリ。

枝ばかりが目立ちますが、つぼみの色がなんとなく全景をうっすらピンクに染めていました。
咲くとは分かっていても、この数日後に一斉に咲くとは不思議なものです。

「3月22日(日)」
前日が曇りでしたので、ちょっとマシかなと撮影に出かけてみました。
ほとんど変化がないように見えますが…

なんと!じつはもう咲いていたんです。木の幹にしがみつく幼き花弁。(昨日見落とした。。?)
しかしこれだけではまだ開花とは呼べません。

「3月24日(火)」
開花への確かな手ごたえ(手?花ごたえ??)を感じつつ、3月23日に東京の開花発表があったので、翌日の朝ちょっと期待しながら面影橋へ。

快晴が気持ちよい。神田川にうつる空の青が綺麗でした。

開花、開花!…心の中で小躍りしたのはいうまでもありません。
誰に教わるでもなく、なぜ他の場所の桜とほぼ同時に咲くのでしょう。
桜前線異常なし!なところが不思議でたまりません。

なんでしょうこの…応援したくなる気持ち。
その勇姿、ちゃんとみなさんに見てもらおうね。

木の幹に咲いた子たちは「遅いよ〜!」と言わんばかりです。
幹に咲くものを「胴吹き(どうぶき)桜」と言うそうです。

「3月29日(日)」
あとは満開を待つばかり。しかし週末はあいにくの雨。
ただ、植物にとって雨は恵みのはず。

というわけで日曜日の今日、いよいよ満開を見ることができました!…しかし!残念ながら曇り。。

他にも色々と撮ったのですが、やはり晴れの舞台の写真が欲しい!後日のチャンスに託しました。
というわけで、軽いおあずけのまま後編に続きます。


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