高田馬場駅から西、早稲田通りを小滝橋方面に歩くこと5分弱。
そこに老舗和菓子店の「青柳」はあります。

以前から「やけにアトム推しがすごい店だなー」と気になっていたので、お話を聞いてきました。

馬場新聞「こんにちは。高田馬場新聞です!」

飯田社長「おっ!来たね」

こちらは青柳の飯田社長。二代目でいらっしゃいます。
早速、いろんなお話を聞かせていただきましょう。


飯田社長
「大正14年の創業当時、早稲田通りはこの裏側にあったんだ。
それが、練馬の野菜を街へ運ぶのに広い道路がいるってことで、現在の場所に早稲田通りが移ったんだよ。それで通りに向きを変えて建て直したのが昭和6年12月のことだね。そりゃぁもう活気ある通りだったんだ」

おお!まるでその場にいたかのようです!

いえ。さすがに社長、そこまでのお年ではありません(笑)

昭和6年当時のレジ

昭和6年当時のレジだそうです。渋いですね!


飯田社長
「それで戦争でね。3月10日の東京大空襲。
この先のシチズンボウルのところまで燃えちゃったんだよね」

馬場新聞「え!この辺も燃えたんですか?」

飯田社長「そう。当時はシチズンの工場があってね。
グランドがあったから燃えるもんがなくてそこで止まったってわけ」

飯田社長「そのシチズンも昭和37年に田無へ工場が移転して。
2000人いた工員さんが一気にいなくなって、高田馬場も一気にさびれちゃったんだよね。

その後、駅ビル構想もあったんだけどバブルが弾けて、どんどんダメになってって。
駅のまわりが汚くて山手線でワースト1になったほどで」

高田馬場にそんな暗黒の時代が。。。

飯田社長「そう。それで1993年ごろから高田馬場西商店街でいろいろ研究をして、
アーケードで暗かったのをオープンモール化したり、街灯を整備したりしてったんだ」

ここ、アーケードだったんですね。

なんか新事実いっぱい!

飯田社長「そんなとき、鳥取の境港市が水木しげる先生のキャラクターで街おこしに成功してるのをニュースで見てね」

馬場新聞「おぉ!それで高田馬場には手塚先生と!」

飯田社長「そうそう。手塚プロダクションさんは当時ここの向かいのビルに入っていたし、
手塚先生にはウチのお菓子買って頂いてたりしたしね」

馬場新聞「ふむふむ」

飯田社長「手塚プロさんとしても、駅周辺を綺麗にしてくれるならってことで、キャラクターを使って良いよってことになったんだね。
それを機に歩道を拡張したりして、壁画ができたのが1998年4月。
その時は今ある目白側ではなく、今はベッカーズって喫茶店がある方に壁画があったんだよ」

スゴい!
馬場に歴史有りですね!!

飯田社長「そんなこんなあって、2003年4月7日はアトムの誕生日だって言うので、アトムパレードをやるのに合わせて作ったのがアトムまん。もう10年になるんだねぇ」

正式名称は「くりまんアトム&ウランちゃん」です。

2年前までは毎年4月限定の商品だったのが、手塚プロダクションの手土産に便利だということで、通年販売になったそうです。
取材当日も手塚プロダクションの方が購入していかれました。

お味はさっぱりとした栗あんのアトムとこしあんのウランちゃん。
お茶請けにピッタリです。

高田馬場のお土産にぜひ!

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青柳
住所 東京都新宿区高田馬場4-13−12
電話番号 03-3371-8951
営業時間 10:00~19:00 定休日 日曜日

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